神経芽腫(NB)細胞の分化機構を遺伝子レベルで検討し明らかにすることが目的である。ヒトNB細胞をin vitroでretinoic acidやE5166で処理し神経細胞への分化を誘導した。未処理のcontrol細胞と分化した細胞よりtotal RNAを抽出し、mRNA differential display法を用いて検討している。両細胞間での遺伝子の発現パターンを比較し、分化細胞で発現が変化している遺伝子を選択して解析を進めている。 1.両細胞間で発現量の異なるcDNAs(増加しているものと減少しているもの)があることを確認した。 2.その中から複数のcDNAsを単離した。 3.一部クローニングし、塩基配列の検索をおこなっている。 4.遺伝子の構造や機能の解析をさらに行う予定である。
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