研究課題/領域番号 |
08457234
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田上 八朗 東北大学, 医学部, 教授 (60026911)
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研究分担者 |
田中 美佐子 東北大学, 医学部, 助手 (90271907)
照井 正 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (30172109)
相場 節也 東北大学, 医学部, 講師 (80159269)
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キーワード | 乾癬 / 補体 / C3 / 掌〓膿胞症 / 局溶血清連鎖球菌 / スーパー抗原 |
研究概要 |
1 動物に人為的に起こした刺激性皮膚炎を用い、皮膚表層の角層、表皮に関連して、角層バリア機能の測定、皮表角層水分含有量計測、pHの測定、dansyl chloride法を用いた角層ターンオーバー時間の測定、FACSを用いた表皮細胞の増殖あるいは分化の状態を検索し、炎症の状態と皮膚の機能変化をと比較した。 2 アトピー性皮膚炎の患者の皮膚の角層をストリッピングで取り除く物理的刺激に対する角層のバリアの形成を調べたところ、なんら創傷治癒に遅延がないことを確かめた。 3 アトピー性皮膚炎の患者の皮膚に1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を塗布すると、正常人に比して、角層のバリアにつよい機能的傷害をきたし、これは1週間後でも修復されていないことを証明した。 4 瘢痕ケロイドには新鮮な瘢痕とおなじ角層の機能異常があることから、ケロイドの治癒を促進することが報告されているシリコンガーゼを正常あるいは瘢痕に貼付し、角層機能にどのような影響を与えるかを調べた。結果的には、密封性の高いポリエチレンのラップに比しても、ほとんどおおきな影響がなく、むしろ保護的役割が主体であるという結論に達した。 5 皮膚の硬さや弾力性を指先の感覚と同じように捉える触感センサーは、かるく接触させると角層の乾燥によっておきる皮膚表面の硬さを測定すること、強く接触させると真皮の硬さを測定することを、種々の測定から確かめた。
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