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1997 年度 実績報告書

躁うつ病の病態形成における脳内インターロイキン-1の役割

研究課題

研究課題/領域番号 08457252
研究機関山梨医科大学

研究代表者

神庭 重信  山梨医科大学, 医学部, 教授 (50195187)

キーワード躁うつ病 / ストレス / サイトカイン / バゾプレッシン / 腫瘍壊死因子
研究概要

バゾプレッシン(VP)は、室傍核に存在が認められ、ストレス時に分泌され、ACTHの放出を促すことが知られている。一方、免疫系調節因子であるインターロイキン-1(IL-1)などのサイトカインが、CRHやモノアミンの放出に作用して、行動・内分泌・自律神経系を含むストレス反応を調節することが知られている。そこで我々は、IL-1、腫瘍壊死因子(TNF)、インターフェロン(IFN)がVPの放出に関わっているかどうかを調べることにした。
方法は、Wister系雄性ラットの室傍核にマイクロダイアリシス・プローベを挿入し、同部位にこれらのサイトカインを微量注入し、VPを回収し、ELISAにより定量した。
その結果、IL-1b、TNFにより、VPの放出が亢進した。IL-1b、TNFによるVPの放出促進は、IL-1bの受容体アンタゴニストにより抑制された。
以上により、IL-1b,TNFによるVP放出に、IL-1b受容体が関与していることが考えられた。TNFによるVP放出にIL-1bが介在している可能性が考えられた。今後は、他のサイトカインなどについても検討するとともに、脳内のサイトカインを実際に測定することで、中枢におけるサイトカインのストレス制御機構について、さらに検討を加えていきたいと思う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Suzuki,E: "Immobilization stress increases mRNA levels of interleukin-1 receptor omtagonist in various rat brain regions" Cell.Molec.Neurobiol.17・5. 557-562 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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