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1997 年度 実績報告書

インスリン受容体リン酸化基質pp115のcDNAクローニングと作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08457261
研究機関信州大学

研究代表者

山内 恵史  信州大学, 医学部, 講師 (30191191)

研究分担者 宮本 高秀  信州大学, 附属病院, 助手 (20192768)
キーワードSHPTP2 / pp115 / pp90 / Cas
研究概要

チロシン残基特異脱リン酸化酵素のひとつSH-PTP2にインスリン刺激により結合するチロシンリン酸化タンパク質(pp115)を我々は見いだした。我々は既にこのタンパク質のCHO細胞(chinese hamster ovary cell)におけるアミノ酸配列の一部を明らかにしていた。このタンパク質と類似のタンパク質が他のグループより報告された。我々はpp115が細胞膜に存在するために、このタンパク質の効果はSH-PTP2を細胞膜付近に誘導し、やはり細胞膜に結合しているRasに作用を及ぼしている可能性を考えている。また約130kDaの蛋白質のCasがSH-PTP2の基質であることを我々は見いだしているがpp115との関連について検索中である。
我々は更にpp115以外に別の90kDaのチロシンリン酸化タンパクがSH-PTP2に結合することを発見したためこのタンパク質についてもcDNAクローニングおよびインスリン作用の細胞内信号伝達における意義について研究中である。このリン酸化タンパク質はインスリン刺激により脱リン酸化されるがこの脱リン酸化はSH-PTP2によるものではなかった。しかしチロシンリン酸化はPDGFの刺激ではあまり反応が見られずインスリンに比較的特異の反応であることが示唆された。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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