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1997 年度 実績報告書

ヒト血液凝固第XIII因子の生合成と放出の機構の分子生物学的、細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457271
研究機関山形大学

研究代表者

一瀬 白帝  山形大学, 医学部, 教授 (10241689)

研究分担者 惣宇利 正善  山形大学, 医学部, 助手 (20292419)
山崎 鶴夫  山形大学, 医学部, 助手 (00282202)
キーワード凝固第XIII因子 / 分子生物学 / 細胞生物学 / 遺伝子異常 / アミノ酸置換 / 生合成 / 放出機構 / 発現調節機構と誘導
研究概要

以下に述べるように、2年目の到達目標をほぼ達成し、引き続き実験を継続中である。
1.XIII因子Aサブユニットの変異蛋白質の解析と新しい変異の同定
2種類の変異を持つAサブユニットのcDNAをそれぞれ発現ベクターに導入し、哺乳類細胞で変異蛋白質を発現させたところ、Gly562-Arg変異体も短縮型変異体(463アミノ酸)も細胞内で急速に分解された。コンピューターを用いた構造計算でも、分子構造の不安定化が予測されており、実験成績と一致した。従って、変異Aサブユニットの不安定化が欠損症の原因であると結論された。現在、新しい症例で遺伝子変異を更に追求している。
2.Aサブユニットの発現調節機構の解析
Aサブユニットの5'-領域の欠失実験と、フットプリント解析によって4つの領域にプロモーター,エンハンサー活性を持つエレメントが存在することが判明した。更に、コンピューター解析とゲルシフトアッセイにより、それぞれのエレメントの塩基配列が明らかになったので、今後は各種の抗体を使って、転写因子の同定に努める予定である。
3.Aサブユニットを発現する細胞株の同定
前年度に、Northernブロット法により、MEG01とU937細胞が特に大量にAサブユニットのmRNAを合成していることが判明した。逆にMEG-J細胞は殆どAサブユニット蛋白質の生合成過程を観察した。今後、この系でAサブユニットの存在様式を解析する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomonori Izumi: "Novel Mutations Cause Splicing Defects. Leading to Severe Reduction in mRNA Level and Exon IV-Skipping of the a Subunit in Severe Factor XIII..." Thromb.Haemost.79(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] Mobumasa Takahashi: "Molecular Mechanisms of Type II Factor XIII Deficiency: Novel Gly562-Arg Mutation and C-Terminal Truncation of the a Subunit Cause Fator XIII..." Blood. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] Akitada Ichinose: "Arg260-Cys Mutation in Severe Factor XIII Deficiency: Conformational Change of the A Subunit Is Predicted by Molecular Modeling and Mechanics." Brit. J.Haematol.(印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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