研究課題/領域番号 |
08457291
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
千田 勝一 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30108930)
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研究分担者 |
高橋 明雄 岩手医科大学, 医学部, 講師 (70163235)
嶋田 泉司 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (30091804)
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キーワード | 慢性肺疾患 / 肺サーファクタント / エラスターゼ / サイトカイン |
研究概要 |
【本年度の研究実績】 [目的] 慢性肺疾患の発生病態を解明するために、人工換気療法を行った極低出生体重児から経時的に採取した気道液について、肺サーファクタントのマーカー、およびエラスターゼ、サイトカインを測定した。 [対象と方法] 1995年4月から1998年3月までに本学新生児集中治療室に入院し、気管内挿管による人工換気療法を要した極低出生体重児(<1500g)の計122例を対象とした。気道液は生後5日までは連日、その後は生後7日、14日、21日、28日に採取した。気道液中のサーファクタント蛋白(SP)-A、SP-BC、IL-6、IL-8、TNF-α、顆粒球エラスターゼはELISAで測定した。サーファクタントの物理的特性を調べるstable microbubbleは、Pattlerらの方法に従った。また、気道液の希釈度を補正する目的で、同一検体についてアルブミンと尿素を測定した。 [結果] 慢性肺疾患児(CLD群)は23例(在胎週数26.9±2.6、出生体重844g±270)、非慢性肺疾患児(非CLD群)99例(在胎週数27.8±2.2、出生体重988g±251)であった。CLD群では、生後2日、3日、4日、5日の気道液中の顆粒球エラスターゼ、IL-8が非CLD群に比べ、有意に高値を示した。 [結論] IL-8、顆粒球エラスターゼはCLDの発症に関与している。
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