研究課題/領域番号 |
08457296
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鎮西 恒雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20197643)
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研究分担者 |
満渕 邦彦 東京大学, 国際・産学共同研究センター, 教授 (50192349)
井街 宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)
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キーワード | 表面プラズモン顕微鏡 / 生体適合性材料 / タンパク吸着 |
研究概要 |
本研究は、マイクロマシン技術で人工材料の表面に作成した微少な電極を用いて変動する電界パターンを発生させることで、タンパク・血小板の吸着を制御する手法を開発することを目的とする。さらに、表面プラズモン顕微鏡を応用して、このような加工を施した人工材料と血液との相互反応を明らかにすることを目的とする。 本年度は、血液中のタンパク・血小板と人工材料との反応について、より詳細に検討するため、単一のタンパク溶液からタンパク混合溶液、全血に至るまで、人工材料との相互作用を観察した。具体的には、アルブミン-PBS溶液、γグロブリン-PBS溶液、アルブミン-γグロブリン混合溶液、全血におけるポリウレタンへの吸着を表面プラズモン顕微鏡で観察した。この結果、アルブミンはin-situでは多層の吸着を示すが、洗い流しによりかなりの部分が離脱した。γグロブリンは、単層の吸着を示し、洗い流しによる離脱はわずかであった。アルブミン-γグロブリン混合溶液では、多層の吸着を示し、洗い流しによる離脱はわずかであった。全血では、厚い吸着層を形成し、一部は洗い流しにより離脱した。この離脱は血小板であると考えられた。この点を明らかにするため、血漿による吸着を比較実験として行っている。 さらに、電界によるこれらの吸着反応の修飾についても現在実験中である。
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