研究課題/領域番号 |
08457299
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
富田 直秀 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (50263140)
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研究分担者 |
梅村 茂 NTT境界領域研究所, 主任研究員
池内 健 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30026223)
筏 義人 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00025909)
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キーワード | テレメータ / センサー / 経皮端子 / 皮膚 |
研究概要 |
生体の情報を収集する技術開発を行った。もっとも困難な技術は生体内外のデータやエネルギー等の授受方法である。我々は次の二つの方法を試みた。 第1に経皮端子の開発を行った。平滑なポリエチレン表面にコラーゲンを固定化した表面は良好な皮膚親和性を示したが、材料-皮膚間の接着強度は不十分であるため12週以降には剥離が生じた。また多孔質のポリエステル製人工血管の繊維表面にコラーゲンを固定化した試料では良好な組織侵入は認めたものの、長期間の後には材料が真皮かまたは皮膚外に排出されてしまった。このように、コラーゲン固定化表面は皮膚との親和性には優れるが、細胞の動きを含めた動力学的な検討が望まれる。現在までに、ポリエステルメッシュを用いた皮下の強化、経皮端子周囲の皮膚を煙突状に形成して、Down grouthに対応させる、経皮端子周囲の皮膚にグルタルアルデヒド処理をして組織を固定し機械的に強固に把持する方法、経皮端子周囲の皮膚に液体窒素にて冷凍処理をして把持する方法、等を試みたが、未だ満足のできる結果は得られていない。 第2は電磁波を用いる方法である。我々は電磁波による生体内外の情報交換装置の試作を行い、ひずみ情報の体外測定が可能となった。現在は生体内に長期に埋入するためのシールド及び電池の外部補充装置を制作中である。体内のコイルに外部コイルからの誘導電流を起こすことによって体表から体内の蓄電池にエネルギーを送り込み、体内のセンサーより体外へ電波によってデータを送る方法を検討している。 生体内移動メカニズムの開発は主に生体機構学領域を中心に進められており、スクリューモーションによる粘膜内での移動が可能となっている。 以上の実験にあたって、動物愛護には十分に配慮した。
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