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1996 年度 実績報告書

高度侵襲後の前初期遺伝子群の発現と臓器障害の発生ならびに修復過程との関係

研究課題

研究課題/領域番号 08457307
研究種目

基盤研究(B)

研究機関福島県立医科大学

研究代表者

元木 良一  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90045617)

研究分担者 阿部 幹  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90212547)
井上 仁  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (90045782)
キーワード多臓器不全 / 前初期遺伝子群 / ラット / 障害肝モデル / ショック / 肝切除 / 虚血再潅流障害
研究概要

高度侵襲下の肝障害におけるImmediate early genes(IEGs):前初期遺伝子群の役割・位置づけを明らかにするために,Wister系雄性ラットを用いて障害肝モデルを作成し,出血性ショック,肝虚血再潅流,肝切除などを加えて,各モデルにおける生存率を正常肝と比較するとともに,Northern blottingにより肝におけるIEGs(c-fos,c-jun,zif)のm-RNAの発現を検討した。
1,出血性ショックモデル:頸動脈脱血で40mmHgの低血圧を1時間維持した後,還血するモデル(model-1)と低血圧を2時間維持した後,脱血量の4倍量の乳酸リンゲル液を補うモデル(model-2)を作成した。model-2はmodel-1に比して生存率は不良であった。ショック後の肝におけるIEGsは,model-2はmodel-1に比して遷延した強い発現を認めた。
2,閉塞性黄疸モデル:総胆管結紮により閉塞性黄疸を作成した。このモデルに肝切除を加えると,正常肝切除に比して2週間後の生存率が有意に低下した。肝切除後のIEGsの発現は,正常肝切除に比して肝切除後30分から1時間で一過性に強く発現した。
3,脂肪肝モデル:コリン欠乏食を4週間4週間単独投与して脂肪肝モデルを作成した。このモデルに肝切除を加えると,正常肝切除に比して1週間生存率が不良であった。肝切除後の肝におけるIEGsは,正常肝切除に比して肝切除後30分から2時間で遷延性に強く発現した。また,脂肪肝モデルに肝虚血再潅流を加えると,正常肝に比して1週間生存率が不良であった。肝虚血再潅流後のIEGsの発現は,正常肝に比して肝虚血再潅流後1〜3時間で遷延性に強く発現した。
4,糖尿病モデル:streptozotocinを静脈内に投与して糖尿病モデルを作成した。このモデルに肝切除を加えると,正常肝切除に比して1週間生存率が不良であった。肝切除後のIEGsは,正常肝切除に比して肝切除後30分から2時間で遷延性に強く発現した。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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