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1996 年度 実績報告書

広域腎移植ネットワークにおける新しいHLA-DNAタイピング法の臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 08457313
研究種目

基盤研究(B)

研究機関埼玉医科大学

研究代表者

前田 平生  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)

研究分担者 上甲 覚  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80246470)
諏訪多 順二  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30150618)
キーワード腎移植 / HLA / DNAタイピング / HPA
研究概要

本研究では、臓器移植に応用可能な、簡便、迅速、正確なHLA-DNAタイピング法を確立し、腎臓移植ネットワークにおいて臨床応用することを目的とした。そのために、DNA増幅にはPCR法を採用し、増幅産物の解析にはSSO法の一種であるHPA(Hybridization Protection Assay)法を採用した。増幅のためのprimerは、DRB1〜B345を同時に増幅するgenericなものを用い、30種のprobe(DRB1用22種、DRB3〜B5用7種、陽性対照1種)を用いてHLA-DRB1,B3〜B5タイピングを実施した。本年度54例の健常者、移植希望者のタイピングを実施した。検査時間は、DNA抽出に30分、DNA増幅に2時間、ハイブリダイゼーション、検出に1時間と全行程3時間半で終了した。その結果、判定可能率は98.1%であり、血清学的結果との一致率は100%であった。DR1,DR7,DR9,DR11,DR12,DR13,DR1403,HR5は1対1対応で完全にアリルタイプに一致した。更に、DR2,DR4,DR8,DR14はより詳細なアリルタイプが可能であった。また、DRB1と強い連鎖不平衡にあるDRB3〜B5の結果も同時に得られた。検査時間が短く、かつ精度が高いことから、迅速で、正確な検査が必要とされる死体腎移植ドナータイピングに有用な方法であると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斉藤正博: "反復流産症例における免疫療法と抗HLA抗体産生" 日本不妊学会雑誌. 42. 83-89 (1997)

  • [文献書誌] 上甲覚: "らい(ハンセン病)の上強膜炎とヒト主要組織適合抗原" 日本眼科学会雑誌. 101. 167-172 (1997)

  • [文献書誌] 平田蘭子: "TMA法によるHLA-DRの検査" 検査と技術. 24. 1151-1153 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2014-04-02  

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