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1997 年度 実績報告書

高分子-薬物複合体およびモノクローナル抗体を応用した新しい癌局所化学療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08457314
研究機関近畿大学

研究代表者

大柳 治正  近畿大学, 医学部 (00030958)

研究分担者 保木 昌徳  近畿大学, 医学部, 講師 (40278685)
宮本 正章  近畿大学, 医学部, 講師 (50229895)
黒田 大介  近畿大学, 医学部, 講師 (30248041)
野村 秀明  近畿大学, 医学部, 講師 (20248040)
嘉悦 勲  近畿大学, 理工学部, 教授 (00214247)
キーワード高分子・薬物複合体 / モノクローナル抗体 / 癌局所化学療法 / drug delivery system / 肝癌治療
研究概要

消化器癌の集学的な治療成績向上を目指して,Drug Delivery Systemの研究を行い,以下の結果を得た.
まず組織集積性に関しては,開発したanti-CEAキメラ化Fabオリゴマーをアイソトープでラベルし,ヌードマウス移植ヒト膵癌への移行度により,その臨床応用の高い可能性を証明した.
非侵襲的なimplant型DDSの開発,すなわち,体外から注射器により液状で体内に注入し局所で固形化する物質を得るため,常温下に液体であり,体温下に固形化するゾル-ゲル転移を煮起する生体高分子の薬物放出能を検討し,担体として用いるN-イソプロピルアクリルアシド(NIPAAm)と一緒に用いるコモノマーの種類では,グリシジルメタクリレートとの組み合わせがLower Critical Solution Temperatureの観点より最も望ましいことを明らかにした.またグリシジルメタクリレートの仕組み組成は,10mol%のポリマーを用いた時がDDSとして至適であることが明らかになった.
5Fu含有高分子ポリマーのDDSとしての効果はヌードマウスの背部皮下に移植したヒト肝癌細胞株アレクサンダー細胞の発育抑制で確認できた.
これら非侵襲的なimplant型DDSによる癌局所療法の開発の一環として,抗癌剤の副作用を防止したり,免疫能を亢進させる物質をDDSで投与する方法を検討中である.その一つとして水溶液中では不安定なグルタミン等の特殊なアミノ酸を皮下あるいは皮膚を通して投与可能なDDSを開発し,第22回American Society for Parenteral and Enteral Nutrition(平成10年1月)の学会で発表した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 保田 知生: "Experimental Studies on Potentiation of the Antitumor Activity of 5-Fluorouracil with 3'-Azido-3'-deoxythmidine for the Gastric Cancer Cell Line MKN28 in vivo." Jpn.J.Cancer Res.88. 97-102 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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