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1996 年度 実績報告書

定量的蝸牛神経損傷モデルによる蝸牛神経損傷病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08457356
研究種目

基盤研究(B)

研究機関弘前大学

研究代表者

関谷 徹治  弘前大学, 医学部, 助教授 (70154656)

研究分担者 鈴木 重晴  弘前大学, 医学部, 教授 (30004708)
キーワードCOCHLEAR NERVE / NERVE COMPRESSION / NERVE CEGENERATION
研究概要

聴覚は,日常生活を円滑に営む上で不可欠の感覚の一つであり,これに関わる蝸牛神経の機能温存の重要性は,脳神経外科領域でも広く認識されている.しかし種々の疾患、また手術操作によって蝸牛神経損傷を生じることがあり、その病態解析、蝸牛神経機能の回復の可能性までも見透した対策の確立が,強く求められている.
このような観点に立って、我々は精力的に実験研究を押し進めてきている。蝸牛神経損傷の定性的な病態解析に加えて、現在は、定量的評価可能な実験系の確立を目指している。その成果として,我々の方法によって蝸牛神経を圧迫するとき,蝸牛,及び蝸牛神経由来の各種の電気生理学的パラメーターが、再現性をもって変化するという事件結果を得ることができた。そして、この成果を本年度の脳神経外科学会総会(富山)において発表することができた。その後、実験動物数をさらに増やし,統計学的にも処理できるだけの固体数を確保した。そして、上記の電気生理学的変化と蝸牛、蝸牛神経に生じた組織学的変化の間に、明らかな相関関係が認められることが判明した。具体的には、蝸牛内のラセン神経節細胞数の変性脱落を指標にして、蝸牛神経の圧迫様式、圧迫の持続時間、圧迫後のラットの生存機関などを種々に変化させて種々検討した結果、至適実験条件を確立することができた。これらの成果を、今夏、オランダ、アムステルダムにおいて開催される世界脳神経外科総会にて口演発表の機会を、すでに与えられている。
我々の実験研究は、実験技術の確立の面で極めて困難な側面を持っていたが、ようやくその成果を発表可能な段階になってきた。今後さらに実験研究を遂行していく予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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