平成8年度の研究成果を5月にオーストラリアで開かれた5th International Congress on cerebral vasospasmで発表し、この結果をさらに確実にするためラット100頭を用いて、くも膜下出血後1週間まで観察することができるモデル作製に成功した。ラット硬膜外頭蓋内圧測定器も改良を重ね、3rd versionが完成した。今年度の実験結果から、頭蓋内圧がくも膜下出血後に50mmHgを越えたグループでは、33%にdelayed neuronal death(DND)を確認し、さらにDNDが引き起こされた群と引き起こされなかった群との間には脳潅流圧に有為の差があることを明らかにした。この結果は本年6月の日本脳卒中学会で報告する。
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