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1996 年度 実績報告書

モノクローナル抗体法と超低温凍結保存法を併用した同種異系移植に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457384
研究種目

基盤研究(B)

研究機関新潟大学

研究代表者

柴田 実  新潟大学, 医学部付属病院, 教授 (50196432)

研究分担者 渡辺 久実  新潟大学, 医学部, 助手 (50143756)
キーワードmanalonal antibody / cryopeservation / Allograft
研究概要

I.超低温保存皮膚に対する凍結保護材の影響の検討をLewisラットとBrown-Norwayラットのmajor mismatchモデルを用いて行った。isograftとしてLewisラット24匹、AutograftとしてLewisラット10匹、allograftとしてBrown-NorwayからLewisラットへ4匹に行った。
結果: Isograftでは術後1週では差がはっきりしないが2週で保護材なしのグループ全体に痂皮を形成した。3週でその差はより明らかとなり、4週後の状態では保護材なしでは発毛を全く認めなかった。保護材としてのグリセリン(GR)、DMSOを用いた凍結処理をしない新鮮移植群とほぼ同様に良好な発毛を認めたがエチレングリコール(EG)はこれらに較べやや劣っていた。保護材は減圧下で投与した方が良好な結果が得られた。Autograftでは新鮮移植の成績が最も良く、保護材使用群は保護剤なし群に較べいずれも良好であったが減圧での効果は認められなかった。Allograftでは新鮮移植群が早期に拒絶されるのに対しDMSO、GR群はやや遅れて拒絶される傾向を認めた。
II抗CD2モノクローナル抗体を用いたラット異系皮膚移植移植の検討をLewis(LEW)ラットとBrown Norway(BN)のMajor mismatch modelを用いておこなった。BNの腹部より2枚の1.5×2cmの全層植皮を採取し、LEWの背部に移植した。抗体の投与方法により3群を作成した。A群: 抗体非投与群、 B群: 抗体2mg/kgを術前2日前、1日前の2回投与、C群: 抗体2mg/kgを手術1日前より術後7日まで9回投与した。結果: 術後1週での浮腫はA,B群ではどの例とも著名にみられたがC群では軽度であった。移植皮膚が拒絶されるまでの期間はA,B群では7日から10日であったがC群では21から98日(平均51.3日)であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久保田茂夫,柴田実,他: "抗CD2モノクローナル抗体を用いたラット異系皮膚移植の検討" 日本手の外科学会雑誌. 第13巻3号. 564-567 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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