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1997 年度 実績報告書

運動神経線維の選択的再正能に関する実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08457394
研究機関琉球大学

研究代表者

金谷 文則  琉球大学, 医学部, 助教授 (90233866)

研究分担者 普天間 朝上  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (20264492)
キーワード選択的再生能 / コリンアセチルトランスフェラーゼ活性 / カルノブスキー染色 / 過誤支配
研究概要

【目的】運動神経の選択的再生能の証明と選択的再生能を発揮する至適距離の決定
<方法> 神経断端間隙が2mmと4mmの群を作成し、両群とも右側は遠位神経断端を回旋しないように縫合し(非回旋群)と左側は180°回旋し(回旋群)てシリコンチューブに縫合した。術後4、8、16、24、36、48週において9頭ずつを屠殺し、遠位運動枝および知覚枝内への再生運動神経の酵素活性(choline acetyltransferase(以下CAT)活性)を測定した。さらに運動神経軸索染色を行うことにより選択的再生能を評価し、神経再生能を発揮する至適距離を決定する。
<結果> 神経断端間隙2mm群のCAT活性は、非回旋群では縫合後4,8,16,24週で、回旋群では術後8週で運動枝の方が知覚枝のCAT活性値に比べ有意に高値を示した。神経断端間隙4mm群のCAT活性は、非回旋群では縫合後4,8,16,24,36週で、回旋群は術後8,16,36週で運動枝の方が知覚枝のCAT活性値に比べ有意に高値を示した。回旋群で神経断端間隙4mm群の方が間隙2mm群よりも有意差を認めた週数が多いことから間隙を4mmした方が再生運動神経が選択的に運動枝に再生する可能性がある。神経断端間隙2mm群の運動神経軸索染色による運動枝・知覚枝内の再生運動神経軸索数は非回旋群および回旋群の運動枝・知覚枝間で有意差はなかった。運動神経軸索数、軸索径、ミエリン径の測定は現在測定中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 普天間朝上: "再生運動神経と知覚神経の識別法に関する実験的検討" 日本マイクロサージャリー学会誌. 7・1. 28-33 (1994)

  • [文献書誌] 普天間朝上: "酵素活性(CAT活性)を用いた神経線維の選択的再生能の検討-シリコンユ-ブ架橋(2mm間隙)神経修復のCAT活性-" 日本手の外科学会誌. 11・3. 434-437 (1994)

  • [文献書誌] 普天間朝上: "CAT活性を用いた神経線維の選択的再生能の検討(第4報)" 日本手の外科学会誌. 12・3. 455-458 (1995)

  • [文献書誌] 普天間朝上: "CAT活性とKarnovsky染色を用いた神経線維の選択的再生能の検討" 末梢神経. 6・1. 43-49 (1995)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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