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1997 年度 実績報告書

脊髄神経可塑性におけるプロスタグランディンとNOの役割について

研究課題

研究課題/領域番号 08457408
研究機関島根医科大学

研究代表者

斉藤 洋司  島根医科大学, 医学部, 助教授 (50162243)

研究分担者 桐原 由美子  島根医科大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
内田 博  島根医科大学, 医学部, 講師 (70176692)
山森 祐治  島根医科大学, 医学部, 講師 (80230598)
キーワードプロスタグランデイン / 一酸化窒素 / 脊髄後角細胞 / 受容野
研究概要

雄Sprague-Dawleyラットを対象として、ハロセン麻酔下に下部胸椎から腰椎にかけての椎弓切除を行った後、下部腰椎間からのくも膜下腔カテーテルの留置を行った。椎弓切除部分より硬膜を通して細胞外電極を脊髄に挿入し、単一脊髄後角細胞の活動発射を導出した。自発発射活動を観察した後、侵害刺激(熱刺激、ピンチ刺激)、非侵害刺激に対する誘発活動発射、および機械的非侵害刺激に対する受容野を記録した。後角ニューロンの性質を同定し、広作動域ニューロンおよび定閾値受容ニューロンに対してプロスタグランディンF_<2α>のくも膜下腔投与による変化を観察した。プロスタグランディンF_<2α>のくも膜下腔投与により広作動域ニューロンの自発発射は増加する傾向にあった。一部の低閾値受容ニューロンではプロスタグランディンF_<2α>投与前には反応を示さなかった侵害刺激に対して反応性活動発射をみとめるようになった。広作動域ニューロンおよび低閾値受容ニューロンの機械的非侵害刺激に対する受容野はプロスタグランディンF_<2α>投与によって用量依存性に増加した。この受容野の拡大はnitric oxide合成酵素阻害薬であるNG-monomethyl-L-arginineをくも膜下腔投与することにより抑制された。これらの結果は脊髄後角細胞の過敏化がプロスタグランディンF_<2α>による持続性のアロディニアの惹起に重要な役割を果たしていること、さらにこの経路にnitric oxide系が関与していることを示唆するものである。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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