研究分担者 |
尾林 聡 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10262180)
己斐 秀樹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20280969)
久保田 俊郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (50126223)
東 洋 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (20134736)
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研究概要 |
本研究では、エンドセリン(ET)・一酸化窒素(NO)の子宮筋の収縮・弛緩の調節機構を明らかにし、ひいては子宮筋収縮・弛緩の生理を明らかにすることを目的としている。今年度は、非妊娠(発情期)、妊娠7日、14日、20日令のラット子宮筋のET誘発等尺性収縮をET拮抗剤を用いて検討した。又、非妊娠(発情期)、妊娠7日、14日、20日令のラット子宮筋のET受容体を[^<125>I]ETを用いた結合実験およびET拮抗剤との競合実験で検討した。 1,非妊娠(発情期)ラット子宮筋におけるET誘発等尺性収縮の検討ではET誘発子宮筋収縮はresting toneの上昇及びrhythmic contractionの2種類の収縮より構成されており、それらはBQ123(ETA selective antagonist),Ro46-2005(Mixed type antagonis)で抑制され、RES701-1(ETB selective antagonist)で影響を受けない事よりこの2種類の収縮に関与するET受容体亜型は、ETAと考えられた。また[^<125>I]ETを用いた結合実験においては非妊娠(発情期)ラット子宮筋では[^<125>I]ETは単一結合部位を示し、ETA受容体が優位(90%)であった。 2,妊娠ラット子宮筋におけるET誘発等尺性収縮の検討においても、ET誘発子宮筋収縮はresting toneの上昇及びrhythmic contractionの2種類の収縮より構成されており、それらはBQ123,Ro46-2005で抑制され、RES701-1で影響を受けない事より2種類の収縮に関与するET受容体亜型は、ETAと考えられた。また、妊娠の進行に伴いET誘発子宮筋収縮はresting toneの上昇が変化し、非妊時と比較し妊娠7日令では減少、20日令では増加していた。また[^<125>I]ETを用いた結合実験では妊娠によりET受容体亜型の分布が変化していた。
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