研究課題/領域番号 |
08457442
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
寺川 直樹 鳥取大学, 医学部, 教授 (90163906)
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研究分担者 |
原田 省 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (40218649)
皆川 幸久 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (70190692)
紀川 純三 鳥取大学, 医学部, 講師 (00177784)
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キーワード | 子宮内膜 / 子宮内膜症 / 子宮内膜癌 / 血管新生因子 / 細胞増殖 / IL-8 / TNFα |
研究概要 |
子宮内膜癌の血管新生因子同定を研究目的として、正常子宮内膜、卵巣子宮内膜症および内膜癌を対象に、それぞれの間質細胞をOsteenらの方法に準じて分離培養した。間質細胞の増殖能については、細胞数はtetrazolium(2,5mg/ml)の48時間の取り込みを、DNA合成能は^3H-thymidine(2μCi)の24時間の取り込みを指標とした。まず最初に、強力な血管新生作用を有するIL-8の作用を検討した。IL-8(0-400pg/ml)の添加は濃度依存性に培養間質細胞の細胞数とDNA合成を促進し、その増殖能は子宮内膜では1.2-1.7倍、子宮内膜症では1.2-1.6倍、内膜癌では1.1-1.4倍と有意となった。IL-8の間質細胞増殖促進作用は、抗IL-8抗体(10ng/ml)の添加によりキャンセルされた。子宮内膜および内膜症間質細胞のIL-8 type A受容体をRT-PCR法で検出し、Southern blottingで確認した。以上のことから、血管内皮細胞より産生・分泌されるIL-8は、正常子宮内膜および内膜由来の間質細胞をパラクリン様式で増殖させることが示された。同時に、これら細胞におけるIL-8の発現の有無を検討する必要性が示された。一方、血管新生因子の一つであるTNFα(0-1ng/ml)の添加実験においては、これら間質細胞に対する増殖促進作用を認めなかった。
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