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1997 年度 実績報告書

モルモット内耳マルチ器内のプリン受容体の生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08457448
研究機関東京大学

研究代表者

菅澤 正  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (00179110)

キーワードP2x / P2y / Purinergic receptor / 内耳 / 内有毛細胞
研究概要

内有毛細胞には2種類のPurinergic ReceptorP2x,P2yが、存在することはSugasawa1996らにより明らかにされている。しかしその細胞内の局在は、P2xについては内リンパ腔側に存在していることが知られているのみで、P2yについては不明であった。P2yの細胞内局在を明らかにするため、薬剤投与系を工夫し、細胞上部、下部を選択的に刺激することを可能にした。Pressure PuffとContinuous Flowを組み合わせることで可能となった。P2xとP2yはED50がそれぞれ10μ、1μMと大きく異なっているため、ATP投与のうどを工夫することでも両者の分離は可能である。細胞上部(内リンパ腔側)を刺激した場合、P2xの興奮で内向き電流が誘発されたが細胞内Ca濃度上昇は認めなかった。一方、細胞下部刺激ではCa濃度上昇のみ認められた。この結果は、P2xは内リンパ腔側に存在することを確認するだけではなく、P2yは、細胞底部に存在することを示している。このように分離して存在していることから、その機能も異なり、P2xは、Mechano-transduction Channelの感度の調整に、P2yは、底部からの神経伝達物質グルタメートの分泌調節に関与していると思われた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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