研究概要 |
どの糖転移酵素遺伝子が上気道粘膜で発現しているかを調べるために、まずRT-PCR(reverse transcription-polymerase chain reaction)法により検討した。手術時に得られた慢性副鼻腔炎患者の鼻茸等よりRNAを抽出し、cDNAに逆転写した。検討する糖転移酵素として、β-galactoside α-2,6-sialyltransferaseとα(1,3)-Fucosyltransferase(このうち、FUT3、FUT5、FUT6)を選び、各々のプライマー対を作製した。この結果、sialyltranferaseとFUT5については発現がみられた。次にノーザンブロット解析、in situ hybridization法により検討するために、RT-PCRによってえられたsialyltranferaseとFUT5のcDNAをPCR^<【encircledR】>ベクターにクローニングした。作製したプラスミドDNAよりDNAプローブとcRNAプローブを作製し、各々ノーザンブロット解析とin situ hybridizationに使用する予定である。
|