研究課題/領域番号 |
08457454
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
村上 泰 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20095657)
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研究分担者 |
山口 希 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40079752)
正垣 一博 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60305589)
木村 隆保 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90305590)
久 育男 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50181087)
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キーワード | 頭頸部癌 / 増殖活性 / 易転移性 / 再発癌 / IP36 / SLIとEGF-R / 癌巣周囲膜IV型コラゲン / 悪性度のプログレッション |
研究概要 |
3年計画のうち、本年度は(1)増殖・転移性に関係する染色体および遺伝子の異常、(2)再発癌における悪性度のプログレッションについて集中的に検討した。その結果以下のような結果を得た。 1. 染色体IP36短腕欠失を認めるものは著しく悪性度がつよく、予後不良であった。 2. 再発癌は初治療時と比較して、組織分化度および核DNA ploidy patternについてはごく少数をのぞいて変化を認めなかった。 3. 再発癌は初治療時と比較して全例SLIが上昇し、その上昇率の平均値は15.9であった。 4. 再発癌は初治療時と比較してEGF-R発現性がつよくなったものが多かった。 5. 再発癌は初治療時と比較して癌巣周囲膜IV型コラゲン発現性が弱くなったものが多かった。 6. 以上の結果を総合すると、再発癌は初治療時と比較すると増殖活性についても易転移性についても増進しており、悪性度のプログレッションを生じることが証明された。 これらに前2年間の成績を加えて研究成果報告書を作成した。
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