研究課題/領域番号 |
08457462
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
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研究分担者 |
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学部, 講師 (40207478)
堀口 正之 名古屋大学, 医学部, 講師 (70209295)
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キーワード | 多局所ERG / m-sequence / クラッシュERG / ON,OFF反応 / グルタメートアナログ / occult macular dystropliy |
研究概要 |
mueti focal(多局所)網膜電図(ERG)の成分分析をヒトと家兎を用いて行った。さらに種々の臨床疾患で本法の有用性について検討した。 1.成分分析 multi-focal ERGにみられる陰性波と陽性波はフラッシュERGのa波とb波に波形が類似しているがグルタメートアナログを用いて家兎のERGを長い持続光で刺激してON-反応とOFF-反応とを選択的にブロックした。multi-focal ERGのm-sequence刺激により得られる錐体系ERGにはON成分の関与が比較的少なくOFF成分の関与が強いことが証明されこれは臨床で用いられている錐体系フラッシュERGの特性に類似した。さらに臨床疾患でON成分が選択的に減弱しているある種の先天停止性夜音ではm-sequence刺激により得られているERGが正常に記録されることからもこの結果は支持された。 2.臨床上の有用性 我々は眼底所見が正常であるにもかかわらず黄斑部網膜が選択的に傷害されている疾患を見出しoccult macular dystropliyと名付けた。本症がこのmalti-focal ERGにより検出されうるかを検討したがすべての症例に中心部陥凹がみられ本法が診断に極めて有用であることが示された。
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