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1996 年度 実績報告書

角膜上皮に特異的に発現する未知遺伝子の単離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457467
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

木下 茂  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30116024)

研究分担者 大久保 公策  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (40233069)
西田 幸二  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40244610)
キーワード角膜上皮 / cDNA解析 / ヒト / cDNAライブラリー / 特異的な遺伝子 / ケラチン12
研究概要

我々はこれまでに,角膜上皮におけるcDNA解析プロジェクトを実施し,角膜上皮に特異的に発現している数種の未知の遺伝子の3'末端部分の塩基配列を決定した。本研究では,これらの遺伝子の全塩基配列の決定を行い,機能を類推した。
外科的処置の際に採取したヒト角膜上皮がpoly A+RNAを抽出し,cDNAを合成した。このcDNAにEcoRI linkerを接合し,λZAPIIベクターのアームに組み込んだ後,パッケージングを行い,cDNAライブラリーを作成した。つぎに,3'末端の塩基配列を含むクローンから作成したプローブを用いてcDNAライブラリーのスクリーニングを行い,陽性プラークを単離した。これらのプラークのインサート部分の塩基配列を決定し,コンピューターで連結させて,全塩基配列を決定した。
上記の角膜上皮に特異的な遺伝子のうち,これまでに3つの全塩基配列の決定に成功した。ひとつは498アミノ酸をコードしており,コピュータ-によるホモロジー検索では,マウスのケラチン12と79%,ウサギのケラチン12と85%の相同性を示していたことから,ヒトのケラチン12遺伝子であると考えられた。ケラチン12は角膜上皮に特異的な中間系線維であるとされており,今回初めてヒトのケラチン12遺伝子の塩基配列の決定に成功した。他の2つの遺伝子は,モチーフ検索により,ライソゾーム蛋白,膜蛋白と考えられた。前者においては,種々の組織でRT-PCR法でmRNAの発現の検討を再度行ったが,角膜上皮にのみ強いシグナルが得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nishida K, et al.: "A gene expression profile of human corneal epithelium and the isolation of the human keratin 12 cDNA" Investigative Ophthalmology & Visual Science. 37 (9). 1800-1809 (1996)

  • [文献書誌] Nishida K, et al.: "Apolipoprotein J expression in human ocular surface epithel ium" Investigative Ophthalmology & Visual Science. 37 (11). 2285-2292 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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