研究課題/領域番号 |
08457473
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 正 大阪大学, 医学部, 教授 (40028569)
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研究分担者 |
臼井 規朗 大阪大学, 医学部, 助手 (30273626)
窪田 昭男 近畿大学, 医学部, 講師
鎌田 振吉 大阪大学, 医学部, 助教授 (40161202)
高木 洋治 大阪大学, 医学部, 教授 (40154760)
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キーワード | 新生児虚血性腸炎 / 一酸化窒素 / 組織血流量 / L-NAME / 腸管虚血再潅流モデル / L-Arginine / L-Glutamine |
研究概要 |
新生児虚血性腸炎の発症にnitric oxide(NO)とoxidant stressがどのように関与しているかを明らかにする目的で、腸管虚血再潅流モデルを用いて、急性期及び慢性期の病態を検討した。急性期モデルとして、ラットを用い、腸管の30分虚血、60分の再潅流を行い、虚血10分前にL-NAME、L-Arginine或いは生食を投与した。慢性期モデルでは、腸管の30分虚血及び60分の再潅流後L-NAME、L-Arginine或いは乳酸化リンゲル液の持続静注を5日間行い、その予後を検討した。 結果:急性期においてL-NAME投与により死亡率が有意に高く、腸管および肝組織血流量、門脈血流量いずれも低値であった。慢性期では、L-Arginine投与群で死亡率が高く、腸管粘膜の障害も強かった。結論:虚血再潅流直後にNOの合成を抑制すると肝臓などの臓器血流量が低下し、oxidant stressが増悪した。しかし急性期以降はNOの過産生により臓器障害が助長すると考えられた。
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