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1998 年度 実績報告書

合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントの臨床使用術式の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457512
研究機関日本大学

研究代表者

小野瀬 英雄  日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)

研究分担者 金丸 壽良  日本大学, 歯学部, 助手 (30277454)
安藤 進  日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
キーワード硬化挙動 / 歯質接着強さ / 合着レジン強化グラスアイオノマーセメント / 圧縮強さ / 曲げ強さ
研究概要

合着用レジン強化グラスアイオノマーセメント(以後RGIとする)の臨床使用術式を確立するための研究の一環として合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントの短所を改善することを目的として,臨床使用条件が理工学的性質に及ぼす影響について検討した。
RGIの硬化挙動と関連のある物性のひとつとされている硬化途次の温度変化を知るためにISO4049歯科用レジンベース充填材料に提案されている温度変化測定法に準じて測定し検討した。すなわち,フジリュートおよび対照として用いたビスタイトレジンセメントでは、測定開始から急激な温度上昇を示し、ピーク温度到達後直ちに下降傾向が認められた。また、ピーク温度係留時間は比較的短い傾向があった。一方、Vitremer luting cementおよび対照として用いたフジ1では測定開始から緩やかな温度上昇傾向を示し、その後再び緩やかな下降傾向が認められた。また、ピーク温度係留時間は比較的長い傾向があった。また,硬化途次の温度におよぼす粉液比の影響は、いずれのセメントにおいても粉液比が大きくなればそのピーク温度は高くなる傾向を示した。
ついで,RGIを用いて修復物あるいは補綴物を合着する際、程度の差はあるものの、加圧条件下におかれることになる。この加圧条件が理工学的性質におよぼす影響を検討した。すなわち,RGIは填塞時の加圧によって,圧縮強さおよび曲げ強さは増加することが認められた。加圧に伴う硬化物内部の気泡の減少が機械的性能の向上に影響したものと考えられた。歯質接着強さでは,セメントの種類によって填塞時の加圧の影響を受ける物と受けないのものがあることが判明した。
3年間の検討結果よりRGIの臨床使用術式についての報告書を作成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 瀧川智義: "合着用グラスオアイオノマーレジンセメントに関する研究-とくに粉液比がセメントの硬化途時の温度におよぼす影響について-" 日本歯科保存学雑誌. 41・6. 1143-1149 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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