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1996 年度 実績報告書

歯肉溝滲出液マトリックス成分の呈色による歯槽骨破壊活性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08457514
研究種目

基盤研究(B)

研究機関朝日大学

研究代表者

岩山 幸雄  朝日大学, 歯学部, 教授 (70028744)

研究分担者 柴田 麻紀  朝日大学, 歯学部, 助手 (20278203)
渋谷 俊昭  朝日大学, 歯学部, 講師 (40206149)
キーワード歯槽骨 / マトリックス / アルシアンブルー / 歯肉溝滲出液 / 歯肉炎
研究概要

ngオーダーの硫酸化グリコサミノグリカン(S-GAG)をアルシアンブルーで染色し、S-GAG-アルシアンブルー複合体を画像解析処理を行って定量した。コンドロイチン4硫酸を試料とした標準曲線は20〜250ngの範囲で直線関係が得られた。検討したS-GAGはすべて染色され、その濃さはコンドロイチン4硫酸>デルマタン硫酸とコンドロイチン6硫酸>軟骨プロテオグリカン>ヘパラン硫酸の順であった。ヒアルロン酸ならびにDNA、牛血清アルブミンは殆ど染色されなかった。歯肉溝滲出液のS-GAG測定時に阻害物質と考えられるヒト全唾液、ヒト血清も殆ど呈色が見られなかった。
次に生体材料としてヒトリウマチ性関節液ならびにヒト歯肉ホモジネート上清のGAGを抽出したサンプルについて、電気泳動法により各GAGを分離定量し、その結果と本法のそれと比較検討した。その結果、電気泳動法により分離定量したS-GAGの和と本法で得た結果は同様の値を示した。
ヒトの歯肉溝滲出液を採取するために、歯肉溝に3×12mmのセルロースアセテートストリップスを挿入し滲出液を採取し、染色、画像解析を行った。その結果、健康な歯肉を有するものと歯肉炎に罹患しているものから得られたS-GAG値はいずれも20ng以下であったが、画像解析値は歯肉炎患者から得られた値は健康者のそれより高い値を示した。
本法は1)S-GAGの微量定量が可能であること、2)S-GAGの特異性が高いこと、3)サンプルの処理を要しないこと、4)極めて簡単であること、などの臨床応用に有利なことが分かった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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