研究課題/領域番号 |
08457520
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西村 文夫 東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第一講座, 教授 (10013856)
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研究分担者 |
岩崎 直彦 東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第一講座, 教務職員 (20242216)
中村 英雄 東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第一講座, 助手 (60172425)
本村 一朗 東京医科歯科大学, 歯学部・歯科理工学第一講座, 助手 (60272598)
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キーワード | 急速加熱 / 急速加熱埋没材 / 熱電対 / 生型強さ / 焼成強さ / 歯科鋳造 |
研究概要 |
市販のチタン鋳造用の埋没材の中から、チタンクラウンインベストメント(松風TC)、チタベストCB(モリタ、CB)、T-インベスト(ジ-シ-、TI)の3種を選び実験に供した。メーカー指示の混液比で手練和で15秒、真空錬和器で60秒錬和し、錬和開始から30分後にメーカー指示の最高係留温度の電気炉に入れて急速加熱を行ったときの埋没材の圧縮強さ、鋳型内の温度分布を計測した。圧縮試験には10φ×20mmの円柱状試片を用い、鋳型内温度の計測にはクラウン型ワックスパターンを埋没した鋳型内の5ヵ所に熱電対先端を埋入し、急速加熱時の温度変化を連続的に測定した。 CBは急速加熱時に全ての試片にミリ単位の亀裂を多数生じたため、急速加熱には不適当を評価された。CB以外の埋没材では生型強さが4.52〜9.84MPa、焼成強さが13.99〜38.45MPaの圧縮強さを示し鋳造の使用に耐えうると判定された。 急速加熱時の鋳型内温度分布は、石膏系の急速加熱埋没材と似た結果であり、100℃で1〜5分間保持された後、30分以内にメーカー指示の最高係留温度に達することが確認された。3種の埋没材ともよく似た結果であったが、100℃における定温度の係留時間の長さなどに埋没材の違いが現れていた。 鋳造実験については平成9年に行う予定である。
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