研究課題/領域番号 |
08457523
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷 嘉明 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (90026881)
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研究分担者 |
石川 明子 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50176153)
都賀谷 紀宏 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助手 (50127106)
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キーワード | 歯科修復材 / 耐摩耗性 / 摩耗試験 / コンポジットレジン / グラスビーズ摩耗試験機 |
研究概要 |
口腔内では多種多様の人工材料が使用されているが、それらの材料に要求される臨床的に重要な物性は耐摩耗性である。歯に修復された材料は、さまざまの原因で摩耗する。しかも、年令、性別、歯種、修復部位、習慣などによってその摩耗挙動はきわめて複雑で、abrasive wearとfatigue wearが交錯している。従来から、耐摩耗性をin vitroで評価する試験法が提案されているが、臨床における摩耗挙動に一致する評価法が少ないのが現状である。 そこで臨床の摩耗挙動を再現できるin vitro試験法が必要となる。研究代表者の谷は、さきにグラスビーズ摩耗試験法を考案し、臨床の結果と比較的良好な一致性を示すことをあきらかにした。この方法は、水中で、プラスチック製滑沢面に、ヒトのエナメル質に近い硬さをもち、しかも特定の曲率を持ったグラスビーズを介在させ、一定荷重をかけて、試験片を往復滑走させる試験法である。 現在、歯科用修復材として多用されている材料はコンポジットレジン修復材であり、審美性が要求される前歯修復材としてばかりではなく、高い強度が要求される臼歯部修復材として、臼歯専用のコンポジットレジンも数多く市販されている。 そこで、16種類の臼歯用コンポジットレジンを用いてグラスビーズ摩耗試験、を行った結果、マニクロフィラー配合型コンポジットレンジが耐摩耗性にすぐれ、ついでサブミクロン配合型が良好で、高密度充填型(ハイブリッド型)はおおむね摩耗が大きく、配合されているフィラーのサイズと強い関連を示唆する結果を得た。これは臨床所見におおむね一致しているものの、fatigue wearの評価にやや問題を残していることが考えらる。
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