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1997 年度 実績報告書

高齢者用修復材の光硬化型グラスアイオノマー-間隙,接着,研磨法からの改良-

研究課題

研究課題/領域番号 08457527
研究機関岡山大学

研究代表者

入江 正郎  岡山大学, 歯学部, 助手 (90105594)

キーワード歯科修復材 / 高齢者 / 光硬化型グラスアイオノマー / 間隙 / 歯質接着 / 研磨 / 修復技法 / 物性改良
研究概要

研究代表者は、1.粉末をより微細化、処理して静電気の発生を極力抑え、液を低粘度化することによる粉液比の増加、2.コンポジットレジン用の処理材の考えとは異なりグラスアイオノマーに適した歯質処理材の開発、3.高齢者の心理的、肉体的負担の軽減を図るための次回研磨策の科学的根拠の解明を目的として、当該研究を立案した。その結果、本年度は
1.粉末量増化の効果を期待して、上述の考えに沿った光硬化型グラスアイオノマーを試作したが昨年度は期待したほどの成果が得られなかった。本年度末になって、やっとメーカーの協力である程度の期待した強さを有する試作品が完成した。そこで次年度は、脆性材料の機械的強さの評価法として代表的な曲げ強さの測定を、昨年度購入した万能材料試験機で精力的に行い、併せて本年度発注した破壊靭性測定用の器具でもって、破壊靭性も測定したい。
2.グラスアイオノマーに適した歯質処理材の開発は、本年度も試みたが、歯質界面がコンポジットの場合と同じ機構になり、グラスアイオノマーの特長が発揮できない理由で中止した。
3.次回研磨策の科学的根拠の解明は、本年度は少ししか進展しなかった。しかし、硬化反応の進行による歯質接着性の向上、修復材そのものの吸水膨張や吸水による収縮応力の減少についてまとめた学術論文が本年度末に1報完成、現在投稿中である。
4.次年度は最終年度なので、今までの成果を精力的に学術論文にし、研究成果報告書作製の資料としたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masao IRIE: "Flexural droperties and swelling after storage in water of polyacid-modified camposile vesin(compomer)" Dental Materials Journal. 17(1). 印刷中 (1998)

  • [文献書誌] 入江正郎: "充填用光硬化型グラスアイオノマー系の諸性質-辺縁部の間隙,接着強さ,曲げ強さ-" 接着歯学. 15・1. 90-96 (1997)

  • [文献書誌] 入江正郎: "グラスアイオノマー最前線-レジン技術の導入により誕生した充填材-" デンタル ダイヤモンド. 臨時増刊号. 22-25 (1997)

  • [文献書誌] 入江正郎: "コンポマ-の歯科材料科学としての位置づけ" DE. 124. 3-6 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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