平成9年度、CCMを用いた陶材による色調構築システムのフィールドテストを実施し、総計12症例の陶材焼付鋳造冠に対し本システムを応用した。 測色操作に関しては現行の12秒よりも短縮し、測色後の画像処理に際してのカラー画像表示機能を加えることにより、分析能率が向上すると思われる。測色精度については、外光の影響もなく安定した測色結果が得られた。CCM処方計算に関しては、測色データをBASICプログラム上で操作するための処理過程が煩雑であり、測色から処方計算過程を直結したシステムに改良することが望まれた。、微量陶材の計量は電子天秤を必要とするため煩雑であり、陶材自動計量装置などの開発が急務である。技工操作はシステム化された術式であり、技工サイドの理解は容易に得られた。 以上の結果を基に、本システムの臨床応用に向けての改良を検討する予定である。 また、CCMによる陶材焼付鋳造冠の色調構築制度については、現在テストを実施した3機関での症例結果を収集中であり、次年度に分析結果をまとめる予定である。
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