研究課題/領域番号 |
08457549
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 憲 大阪大学, 歯学部・附属病院・第二口腔外科, 講師 (20127301)
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研究分担者 |
渥美 友佳子 大阪大学, 歯学部・附属病院・第二口腔外科, 医員
生澤 操 大阪大学, 歯学部・附属病院・第二口腔外科, 医員
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キーワード | 顎関節 / 神経ペプチド / 三又神経節 / CGRP / SP |
研究概要 |
顎関節症の発症に神経ペプチドがいかに関与しているかを調べるため 1)まず顎関節関節腔を支配する三又神経節細胞の局在およびその神経化学的特性を調べた。ラット片側顎関節を剖出し、関節腔内に10%Fluoro Ruby(FR)を注入した。注入3日後に動物を潅流固定し、三又神経節を摘出して凍結連続切片を作成し、抗calcitonin gene-related peptide(CGRP)およびsubstance P(SP)の抗体を用いて、関節蛍光抗体法を施した。FRで標識された細胞の多くは同側の三又神経節の第三枝領域の外側、第三枝と第二枝領域の境界部に認められたが、一部は第二枝の外側に認められた。これらの細胞は中型から大型の細胞であり、神経ペプチドを含むといわれている小型細胞は少なかった。FR標識細胞でCGRPやSPを含む細胞はほとんど認められなかった。現在、実験的に顎関節の炎症を惹起させて、これらがどのように変化するかを検索中である。 2)顎関節症患者および顎関節に症状を伴わないが切除などが顎関節に及んだ患者の手術時に採取された組織から分離した滑膜細胞を培養しCD44分子発現について現在検討を行っている。
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