1. 細胞核DNA量 (1) 高度浸潤性口腔扁平上皮癌の細胞核DNA量の測定には、測定細胞の選択が可能なCytophotometry法が有用であった。 (2) 癌浸潤様式と細胞核DNA量(超4C率)に基づく、悪性度診断の有用性が示唆された。 2. 間質コラーゲン (1) 腫瘍の発育先進部におけるtype VII collagenの発現は口腔扁平上皮癌の悪性度を反映している可能性がある。 (2) 口腔扁平上皮癌におけるtype I collagenの発現パターンはsurgical safe marginsの決定に有用である。 3. HUVECのBarrier Functionに対する影響 各細胞株の培養上清のHUVEC細胞間透過性に及ぼす影響を検討した。浸潤性強い細胞株ほどTERは急速にていいかにその値も低い傾向にあった。 4. VEGF/VPFおよびGLUT-1の発現 (1)GLUT-1の発現はOS30ではみられなかった。OSC70では強く細胞質全体にび慢性に発現を認めた。 (2)VEGFの発現はOSC30とOSC70のいずれにもみられたが、発現様式は異なっていた。(3)VEGF isotypesはいずれの細胞株でも同様であった。
|