研究課題/領域番号 |
08457563
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山本 隆昭 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40230560)
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研究分担者 |
伊福部 達 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (70002102)
梅田 和宏 北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80271691)
今井 徹 北海道大学, 歯学部, 助教授 (40160030)
中村 進治 北海道大学, 歯学部, 教授 (80001791)
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キーワード | 骨格性咬合不全 / 口腔機能障害 / 下顎運動 / 舌運動 |
研究概要 |
本年度はまず最初に申請者らが開発してきた小型磁気センサを用いた2つの三次元運動測定装置(下顎運動、舌運動)の測定範囲を拡大するための基礎実験を行った。今回は、一次コイルからの信号をより離れたところで感知出来るようにするために一次コイル、二次コイルともに自作し、一次コイルに印可する信号の周波数、両コイルのコアの材質、大きさ、長さ、エナメル線の巻き方について検討を加えた。その結果以下のことがわかった。 1.一次コイルに印可する信号は、651kHzの時に最も二次コイルからの出力が大きかった。 2.コアの材質としては一次、二次コイルともフェライトが適していることがわかった。 3.二次コイルの出力はコアの長さが長ければ大きくなるが、その太さには影響されないことがわかった。 4.巻き方については巻き数が多いほど、また二重に巻くよりは一重にした方が二次コイルの出力は大きくなることがわかった。 5.計測可能範囲は、一次コイルの軸上で二次コイルを動かした時は215mm,平行に動かした時は140mmと以前より広範囲の信号を感知できるようになった。 以上の結果に基づいて、現在二次コイルの設置方法を検討し、三次元座標の演算アルゴルズム、三次元座標の時間歪みと空間歪みの解析、その補正手法のアルゴルズムの構築を行っている。また、舌運動と舌顎運動を同時計測できるようにするためには、複数の一次コイルが必要となるため、これに印可する交流電源の作製、多チャンネルの信号記録装置を組み込んだ信号処理方法についても検討している。
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