研究概要 |
研究の目的 従来,顎運動は,咬合によって強く影響を受けると考えられてきた.しかし,研究代表者および研究分担者らのこれまでの研究によれば,顎運動はむしろ顔面骨格と密接な関連のあることが示唆されている. そこでこれを裏付けるために,顔面骨格と顎運動パターンの発達を幼稚園児から大学生まで横断的に解析し,各年齢群における両者の相互関係を比較してその推移を明らかにすることを目的とした. 実施経過 初年度は,ボランティア大学生100名について,顔面骨格の生体計測,顔面規格写真と咬合模型を採取し,新たに購入した顎運動解析装置を用いてチューインガム咀嚼時の顎運動を記録した.対象の一部については,咀嚼筋の筋電図も記録した. 次年度は,上記データの解析を継続するかたわら,幼稚園児,小学生,中学生,高校生の集団について同様のデータを採取し,各年齢群ごとに解析し,顔面骨格と顎運動パターンの発達の推移を明らかにした.研究成果の一部は,関連学会に発表した.
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