研究課題/領域番号 |
08457592
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
今井 一洋 東京大学, 薬学部, 教授 (50012620)
|
研究分担者 |
福島 健 東京大学, 薬学部, 助手 (00272485)
三田 智文 東京大学, 薬学部, 助手 (30187306)
本間 浩 東京大学, 薬学部, 助教授 (50190278)
|
キーワード | D-アスパラギン酸 / マイクロダイアリシス / 松果体 / NBD-F / HPLCキラル固定相 |
研究概要 |
NBD-Fを用いてD,L-アミノ酸を標識化後、HPLCにて光学分離・検出する簡易高感度分離分析法により、ラット松果体にD-アスパラギン酸が高濃度に存在することを初めて明らかにした。本年度は、松果体内D-アスパラギン酸の役割解明を目指して、ラットの松果体のマイクロダイアリシスの手法を確立した。これにより松果体内液を経時的に採取し、この中のD-アスパラギン酸を、定量し、その日内変動を調べたところ、透析液中にD-アスパラギン酸が検出されないことが判明した。同時に測定したメラトニンが日内変動を示したことから、実験手技は確立できたことが判った。松果体細胞にはD-アスパラギン酸が漏れ出ないようにする機構が存在することが考えられた。 一方、約20種類にわたる全アミノ酸の光学対称体の一斉分離が不十分のため、NMRを用いてNBD-アミノ酸とキラル固定相との相互作用を明かにすべく実験を行った。NBD-アミノ酸とキラル固定相のキラル部位アミノ酸との相互作用が観察されたが、詳しい解析を行うためには更にデータが必要であり、現在検討中である。
|