研究課題/領域番号 |
08457601
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長澤 滋治 北海道大学, 薬学部, 教授 (70029958)
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研究分担者 |
村上 祐介 北海道大学, 薬学部, 教務職員 (10250466)
西村 仁 北海道大学, 薬学部, 助手 (80241347)
高橋 和彦 北海道大学, 薬学部, 助教授 (10113581)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 補体 / アポトーシス / 食細胞 / オプソニン / 免疫 / マクロファージ |
研究概要 |
i;アポトーシスによる同種補体活性機構の解析 我々は、アポトーシスに伴って細胞表面へ露出し、同種補体活性化を誘導する未知活性化分子の探索を進めた。アポトーシス細胞として、T細胞株をシクロヘキシミド処理したものを用いた。その可溶化画分をSDS-PAGEで分離し、膜に転写したのち、正常血清と処理した。活性化分子が転写された部位では、補体活性化を誘導し、その分子上にC3b沈着が観察されるはずである。この作業仮説に立って活性化分子を探索したところ、C3b沈着を誘導する50kDaの分子がアポトーシス細胞や正常細胞の膜画分から検出された。これは、この活性化分子はアポトーシスに伴う細胞膜変化により細胞内から細胞表面へ移行し、同種補体活性化を誘導することを示唆する。 ii;iC3bのオプソニン効果 アポトーシス細胞を血清処理すると多量のiC3bが沈着する。マクロファージにこのiC3b沈着細胞を貪食させ、iC3bのオプソニン効果を調べた。貪食実験には、補体活性化を抑制した条件下で血清処理したアポトーシス細胞と正常血清処理したアポトーシス細胞を用いた。正常血清処理したアポトーシス細胞の方が、補体活性化を抑制した条件下で血清処理したアポトーシス細胞よりも約2倍多く貪食された。この貪食上昇効果はiC3bに対する抗体処理で阻害されたことから、マクロファージはアポトーシス細胞のiC3bをリガンドとして認識していることが示唆された。さらに、CR3に対する抗体もこの貪食応答を阻害した。これらの結果から、アポトーシス細胞に沈着したiC3bはマクロファージのCR3のリガンドとして働き、アポトーシス細胞のクリアランス促進に寄与していることが示された。
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