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1997 年度 実績報告書

尿路感染予防における感染コントロール看護婦の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08457646
研究機関長野県看護大学

研究代表者

田村 正枝  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30155270)

研究分担者 宮澤 広恵  長野県看護大学, 看護学部, 助手
石川 みち子  長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70151355)
井上 都之  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00281254)
高橋 泰子  東京大学, 大学院・医学系, 教授 (30107669)
キーワード尿路感染 / 感染コントロール看護婦 / 留置カテーテル / 感染予防 / 外尿道口のケア
研究概要

本年度は、まず、尿道カテーテルを長期に留置している患者の尿路感染成立とそれに影響する要因を明らかにする目的で、S病院脳外科、内科病棟に入院中の患者で、検査開始時には尿路感染がなく、抗菌薬を使用していない6名(男性4名、女性2名)を対象に、カテーテル交換から次の交換までの2週間に4回(1回目:交換後24時間以内、2回目:5〜7日、3回目:9〜11日、4回目13〜14日)の尿および外尿道口周囲の分泌物の細菌検査を行った。尿の細菌はカテーテル交換後1回目より検出され、検出された細菌は腸内細菌がほとんどであった。また、前年度の結果および文献検討、泌尿器科専門医のアドバイスを基に、尿道留置カテーテル挿入中の患者の尿路感染予防の看護モデルを次の観点から作成した。
1.外尿道口からの細菌侵入を予防することを目的として、日々の陰部洗浄に加えて尿道口に抗菌薬(イソジンゲル)を塗布する。
2.尿量が少ない場合の尿路感染予防対策として、特に水分摂取が制限されている場合には、3ウェイカテーテルを挿入して持続的膀胱洗浄を行う。
上記対策のうち、1.の尿道口にイソジンゲルを塗布するモデルの有効性を検証するためにパイロットスタディを実施した。対象はS病院の救急救命センターに入院し、尿道カテーテルを留置している男性患者で抗菌薬を使用していない者5名で、すべて脳外科患者であった。カテーテル挿入後1週間に3回(1回目:カテーテル挿入後24時間以内、2回目、3回目は48時間毎)の尿検査を行ったところ3名には全く菌の検出が見られなかったが、2名には1回目から菌が検出されていた。今回は対象数も限られていたため、このモデルの有効性を検証するに至らなかったが、今後、対象数を増やし検討する意義を示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 井上 都之 他: "尿路カテーテル留置患者の感染予防に関する検討" 日本看護科学学会誌. 17・2. 316-317 (1997)

  • [文献書誌] 宮澤 広恵 他: "尿路感染防止に関するケア・管理の実態-質問紙調査より-" 日本防菌防黴学会. (発表予定). (1998)

  • [文献書誌] 井上 都之 他: "尿道留置カテーテル挿入患者における尿路感染に及ぼす要因の検討" 日本防菌防黴学会. (発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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