研究課題/領域番号 |
08457647
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
見藤 隆子 長野県看護大学, 看護学部, 学長 (00086266)
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研究分担者 |
小林 美子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授
雨宮 多喜子 長野県看護大学, 看護学部, 教授
北山 三津子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70161502)
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70281251)
小西 恵美子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)
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キーワード | 農村 / 高齢者 / 看護 / ヘルスプロモーション / 生活習慣 |
研究概要 |
高齢者のヘルスプロモーションを考えるに当たり、過去2年間にわたって、長野県K市の高齢者の生活様式と健康に関する調査を行った。この中で高齢者自身の保健行動習慣や、これらの行動を規定する高齢者の意識、信念が重要であると考え、基礎的なデータを得てきた。これらを基に、本年度は高齢者自身が自分の保健行動や信念について考え、行動を変えていくことを目的としたグループアプローチを試みた。すなわち高齢者への長寿信念に関するグループアプローチの方法、内容について検討し、さらにその効果について明らかにすることを目的とした。 対象はK市在住の前期嵩齢者で、グループ参加を自発的に希望した15名(男性3名、女性12名)である。グループは1998年10〜11月、1回2時間のセッションを5回行った。グループの目的は、自分の人生をふりかえり、これからの人生を考えること、長寿で暮らすこととその困難について考え話し合うこと、グループの中で自分を表現し、他人の話を聞き、仲間と出会うことであった。グループは構成的エンカウンターグループを導入、話し合いの展開の中で自由な話し合いを基本とした。グループ効果の測定については、グループの前後に「長寿信念尺度」「セルフ・エフィカシー」を、また各セッション後に5段階評価によるふりかえりを行った。 その結果、1)グループに対する評価の平均値は回を追って徐々に増加し、全体に満足度は高かった。2)セルフ・エフィカシーのグループ平均値はやや上昇したが統計的に有意差はなかった。個人差が大きかった。3)長寿信念実行の困難度は、グループ前より、グループ後にやや減少した。4)グループ実施方法や内容に関し考察し、今後の方向性について検討した。
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