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1997 年度 実績報告書

伝承的に食品保存の目的で利用されてきた植物の探索と機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08458008
研究機関大阪市立大学

研究代表者

中谷 延二  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (10011941)

研究分担者 菊崎 泰枝  大阪市立大学, 生活科学部, 助手 (60291598)
小西 洋太郎  大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (70116812)
キーワード抗酸化性 / 抗菌性 / 食品保存 / 熱帯食用植物 / 八重山の植物 / ESR
研究概要

伝統的に食品を包む素材として用いられてきた植物に着目して、食品保存に有効性を発現する成分の解明を進めている。
昨年度、代表的な植物を探索し,抗酸化性を指標にスクリーニングを行った。そのなかで強い活性を示したカキの葉について、今年度は抗菌性を測定した。とくに、う触性を示すStreptococcus mutansに対して抑制効果を示した。活性区分を精製したところ、ケンフェロールを単離、同定した。S.mutans K1に対するMICは25μg/mlと強力であり、一般細菌に対しても抗菌効果が見られた。(日本防菌防黴学会で発表、H10.5)
沖縄の八重山群島において、伝承的に用いられてきた食素材に関する聞き取り調査をして採集した植物を80%アセトン溶液で抽出した。それを酢酸エチル可溶部と水可溶部とに分け、抗酸化活性を測定した。ゲットウ、クマタケラン、イトバショウ、ササバサンキライ、サルトリイバラ、ボタンボウフウの葉のいずれの区分にもα-トコフェロールより強い活性を認めた。それぞれの水可溶部に関してESRを用いてスーパーオキシドアニオン(O_2^-)捕捉活性、DPPHラジカル消去能を測定したところ、いずれにも活性が見られた。(日本栄養・食糧学会で発表、H10.4)
ヨモギに関してはブタノール抽出区分から抗酸化成分としてカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸の関連化合物を単離、構造決定した。(日本栄養・食糧学会近畿支部大会で発表、H9.10)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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