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1997 年度 実績報告書

日本における実験機器製作技術の発達に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08458011
研究機関東北大学

研究代表者

井原 聡  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (70106730)

研究分担者 高橋 智子  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助手 (70282019)
キーワード実験 / 実験技術 / 実験機器 / 科学機器 / 理化学機器 / 科学機器メーカー / 実験の歴史 / 科学史
研究概要

本研究は従来注目されてこなかった実験技術の成立過程について検討を加えるものであった。特に欧米との比較を視野に我が国では実験・実験技術・実験機器・実験装置がいかなる意味をもったかを検討した.この未開な分野はきわめて多岐にわたる内容を持っているのでとりあえず生産技術としては真空技術,高電圧技術,光学ガラス技術,写真技術,精密測定技術などを取り上げ、これらと実験技術がどう関わったのか、その間連資料の収集・解析を行った。(1)我が国における実験機器・装置に関する史資料の収集(特に明治期における輸出入統計、国内博覧会諸資料)、実験機器製作に関する技術者,また製造会社の資料収集(理化学機器メーカーの社史、及びメーカーの保有する諸資料の収集)を行うとともに,実験機器を製作する上で基盤となる産業技術分野の技術発展に関する史資料(特に、電器産業、ガラス産業、真空工業、機械工業)の資料収集を行った。(2)収集資料から,核実験技術分野(真空技術,高電圧技術,光学ガラス技術,精密測定技術など)ごとに,一般生産技術との技術的つながり,技術者のつながり,会社組織のつながり、東京大学、東北大学、京都大学、理化学研究所等の研究者と理科機器製作技術者との人脈や学派のつながりなどの大枠をを抽出した。(3)また、第二次大戦中に文部省が実施した我が国実験機器総覧と呼ぶにふさわしい新資料を昨年12月に発見し、その解析ならびにデータ・ベース化を急いでいる。(4)さらに我が国の理科教育、工学教育、実験教育に関する戦前のテキスト類の収集ができ、データ・ベース化した。(5)科学理論の展開と実験技術,一般生産技術との関連を分析し,主に19世紀物理学の発展について,その社会的・技術的基盤との関係について検討するとともに,歴史的特質を明らかにし、その一部を高橋が発表してきている。なた、本年開催の国際科学機器学会でその成果を発表する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高橋智子: "明治期の科学機器とその製作技術" 東北大学国際文化研究科論集. 第5号. 1-20 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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