研究課題/領域番号 |
08458012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中川 功哉 北海道大学, 教育学部, 教授 (50001798)
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研究分担者 |
蔵満 保幸 札幌国際大学, 短期大学部, 助教授 (80178095)
侘美 靖 北海道文教短期大学, 助教授 (90279472)
須田 力 北海道大学, 教育学部, 教授 (90091470)
森谷 〓 北海道大学, 教育学部, 教授 (40000939)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 身体活動と睡眠自覚 / 身体活動と睡眠深度 / 身体活動と睡眠の日誌 |
研究概要 |
本研究の目的は積極的な身体活動が睡眠に与える影響を明らかにすることであり、調査研究と実験研究から検討した。調査研究においては基本的な調査として、はじめに20歳代から50歳代の男女を対象にアンケート調査を行い、10年前の同様の調査と比較した。その結果、10年の時代推移で夜型の生活が強まっていることが把握され、この傾向は20歳代、30歳代の若い年代で顕著であり、この若い年代で慢性的疲労者も増える傾向にあり、大きな問題点が浮彫された。 ついでスポーツ活動と睡眠の直接的な関連を検討するため、規則的なスポーツ活動を行う主婦を対象に、行動と睡眠の日誌を長期間(3週間×2回)記録し、非活動日と活動日の睡眠について比較した。その結果、スポーツ活動を実施した日の夜間睡眠が自覚的に良好になる傾向が認められた。また、睡眠の自覚の良くなかった状況が減少する傾向も認められ、スポーツ活動によって睡眠が改善される可能性があり、今後の研究課題が浮彫された。 実験研究は男子大学生を被験者として、非運動日と運動日が設定されてそれぞれ睡眠のポリグラフ記録から検討された。その結果、スポーツを実施した運動日の夜間睡眠において深睡眠が増加する被験者と増加しない被験者があったが、全体としては軽度に増加する傾向がみられた。運動が深睡眠を増すか否かについては、いまだ論議のあるところであるが、我が国における実験研究は少なく、今後も研究が必要である。
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