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1997 年度 実績報告書

軽種馬牧場の立地と持続的農業に関する地域システム論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08458024
研究機関筑波大学

研究代表者

斎藤 功  筑波大学, 地球科学系, 教授 (90006586)

研究分担者 増井 好男  東京農業大学, 農学部, 助教授 (80078196)
須山 聡  筑波大学, 地球科学系, 講師 (10282302)
森本 健弘  筑波大学, 地球科学系, 講師 (20282303)
佐々木 博  筑波大学, 地球科学系, 教授 (70062817)
田林 明  筑波大学, 地球科学系, 教授 (70092525)
キーワード軽種馬牧場 / 持続的農業 / 近郊農業 / 稲作農業 / 集約的野菜栽培 / 地域システム論 / 堆厩肥の流通 / 地域循環システム
研究概要

本研究の目的は、軽種馬牧場を生産牧場、調教牧場、休養牧場に類型区分し、軽種馬牧場と野菜栽培、水稲栽培等の持続的農業(sustainable farming)の関連を地域システムとして考察することである。
2年度にわたる調査の結果、首都圏の休養型牧場と集約野菜栽培という近郊農業は、有機質の流通・利用を通じて深い関連を有していることが判明した。つまり、研究代表者の斎藤と森本は常時2400頭の競争馬を調教・飼育している美浦のトレーニングセンター(トレセン)で飼育されている競争馬の馬糞や厩肥は、地元の農業協同組合に払下げられ、一部コンポストに加工されるものの、周辺の軽種馬牧場とともに千葉県・茨城県の農家に再販される実態を分析し、千葉県の果実・野菜農家はこれら厩肥の投入によって連作障害を緩和し、集約的野菜栽培を中心とする近郊農業を持続・存続させていることを解明した。
一方、日本最大の軽種馬牧場の集中地、北海道の日高地方を調査した田林は、企業的軽種馬牧場より、中小規模の牧場の方が、持続性の高いことを明らかにした。他方、増井は、鹿児島県の大隅半島の軽種馬牧場を調査し、稲作農家-軽種馬牧場-野菜生産農家が敷き藁・厩肥を通じ、地域循環システムをとっていることを明らかにした。
なお、研究成果の一部は、オーストラリアで開催されたIGUのコミッション「持続的農村システムSustainability of Rural Systems」で発表した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 斎藤 功: "尾崎乕四郎と南房総の地域研究" 新地理. 44(4). 1-9 (1997)

  • [文献書誌] 斎藤 功: "明治初期,福島盆地の地域性" 地域調査報告. 19. 1-10 (1997)

  • [文献書誌] 田林 明: "北海道日高地方における軽種馬生産地域の構造" 人文地理学研究. 22. 79-98 (1998)

  • [文献書誌] Tabayashi,A.: "Rural Communities:An Analysis of the Hidaka Region" Proceedings of IGU Commission on Sustainable Rural Systems 1997 in Armidale,Australia. 1-9 (1998)

  • [文献書誌] 佐々木 博: "イメージが創った観光地清里高原" 人文地理学研究. 22. 27-57 (1998)

  • [文献書誌] 斎藤 功: "山のくらし(ふるさとのくらし 日本のまちとむら1)" 小峰書店, 55 (1997)

  • [文献書誌] 増井 好男: "軽種馬生産費調査報告書" 日本中央競馬会, (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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