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1997 年度 実績報告書

高度科学技術社会に対応したクロス・カリキュラムの開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08458029
研究機関神戸大学

研究代表者

稲垣 成哲  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)

研究分担者 蛯名 邦禎  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50151999)
吉永 潤  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50243291)
土井 捷三  神戸大学, 発達科学部, 教授 (20020620)
野上 智行  神戸大学, 発達科学部, 教授 (80127688)
キーワードクロス・カリキュラム / 科学教育 / STS / 中学校
研究概要

本研究の目的は、将来の高度科学技術社会に求められる『クロス・カリキュラム』としての新たなカリキュラムの目的,構造,授業内容,運営のあり方を検討しつつ,その成立要件を探ることにある。
この目的のために,私たちは,まず,クロス・カリキュラムの定義,運営,評価などの幾つかの基本的な課題について理論的に検討した。具体的には,クロス・カリキュラムの先進国であるイギリスのホール・カリキュラムとクロスカリキュラァ要素との関係を事例として詳細に検討した。次に,わが国における先進校である神戸大学発達科学部附属明石中学校の授業実践「環境・国際理解学習」の9つの単元を9カ月間にわたって調査した。調査は,VTRにおける授業記録,教師及び生徒を対象とした質問紙調査であった。分析の視点は,クロス・カリキュラムにおける授業のあり方と運営上の問題であった。以上の結果,クロス・カリキュラムの成立要件としては,次のことが明らかとなった。
1.カリキュラム編成の弾力化をはかること:年間の総授業時数,科目毎の授業時数などに弾力的な運用幅を持たせる
2.教育内容の自由度を拡大すること:情報,環境問題,科学技術の進歩などのSTS的な諸問題を取り扱うような教育内容を整備する
3.教師のチームワークを強化すること:関連する教科の教師間のコミュニケーションを緊密にする

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 福地音馨: "中学生における批判的思考の現状" 日本科学教育学会研究会報告. 11(3). 7-12 (1996)

  • [文献書誌] 村田育也: "選択総合学習における「なかま集め」によるWWWホームページ作り" 日本科学教育学会研究会報告. 11(3). 13-18 (1996)

  • [文献書誌] 上辻由貴子: "クロス・カリキュラムの構想と運営に関する一考察-神戸大学発達科学部附属明石中学校を事例とし-" 日本科学教育学会研究会報告. 11(3). 19-24 (1996)

  • [文献書誌] 野上智行: "クロス・カリキュラムとその運営:英国の事例と神戸大学発達科学部附属明石中学校の開発研究から" 日本科学教育学会研究会報告. 11(3). 25-32 (1996)

  • [文献書誌] 坂口喜啓: "クロス・カリキュラムで学ぶ環境・国際理解教育" 日本科学教育学会研究会報告. 11(3). 39-44 (1996)

  • [文献書誌] Colin Wood-Robinson: "genetics, the school curriculum, and the public understanding of science" Journal of Science Education in Japan. 21(3). 154-171 (1997)

  • [文献書誌] 村田育也: "「なかま集め」法を用いたWWWホームページ作りの選択総合学習における実践" 神戸大学発達科学部研究紀要. 5(1). 107-120 (1997)

  • [文献書誌] 蛯名邦禎: "マルチメディア時代のコミュニケーションと教育-中学生による遠隔ディベート実験の成果から-" 神戸大学発達科学部研究紀要. 5(2)(印刷中).

  • [文献書誌] 稲垣成哲: "野上智行編著 総合的学習への提言-教科をクロスする授業 第1巻「クロス・カリキュラム」理論と方法" 明治図書, 33-61 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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