研究概要 |
本研究の目的は「本研究は,立教大学経済学部における情報処理教育の実績と『一般情報処理教育』という情報教育の全国的な新しい傾向を踏まえて,表計算・ワープロソフトに加えて,従来十分には展開できなかったイメージデータも含むリレーショナル・データベースを利用する経済学・経営学用情報教育の技法を開発」することであった。昨年度は各研究究分担者が教育実践のなかでこの研究目的の具体化をはかり,その成果を中間報告『立教大学経済学部・情報教育マニュアル(案)』としてまとめた。本年度はこの成果を受け,さらに表計算・ワープロソフトの利用を中心とした1年次教育の情報教育とデータベースの活用を核とする2年次以降情報教育との連携を強化しながら,後者での教育実践をマニュアル化し問題点と課題を展望した。具体的には授業という教育実践のなかでそれを展開し,到達点と問題点とを整理,分析することが今回の研究の中心となった。教育実践のなかではデータベースソフトを使った実際の経済分析,経営分析が中心となり,これにくわえて表計算ソフトによる統計計算,電子メール,インターネットを活用した各種演習が行われた。研究分担者は各自自ら開発した教育プログラムにそって授業を展開した.その一例を以下に掲げる.(1)準備作業(起動・終了等/FDの初期化/共有領域から教材をFDにダウンロード/メモ帳で自己紹介を執筆),(2)電子メール(送信/返信),(3)ホームページの作成(ホームページの書き方/ブラウジングの楽しみ方/ホームページをいかに充実させるか),(4)経済・経営データの検索とダウンロード(Webサイトから量的データの収集),(5)回帰分析,(6)産業連関分析,(7)主成分分析,(8)ゲーム理論入門,(9)Accessの基本操作,(10)クエリー,(11)Access VBA入門,(12)「世界の経済・貿易構造」データベースの作成,(13)景気循環モデルのシミュレーション(ヒックス・モデル/グッドウィン・モデル)
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