1)すでに開発した研究用の光音響顕微鏡システムを教育分野で使えるようにするために、計測装置の簡素化を行った。これまでLock-inアンプやBoxcar積分器が使われていたがこれらに代わってコンパクトマルチアナライザー(CMA)の適用を検討した。CMAと新しい光音響信号測定法である“拡張同時多周波数計測法"を巧く組み合わせることで教育現場向けの簡単な光音響顕微鏡システムと成りうることを明らかにした。 2)インターネットに対応したマルチメディア教材(ソフトウェア)をクラリスホームページを用いて作成した。本教材は、実験用教材・信号処理学習用教材・CMAの説明書として利用できるため、多くのニーズに答えれる教材と思われる。さらにリンクをループ状に張り巡らせたことにより、チュートリアル的でなく学習者の所望する種々の観点から選択的に学習することができる利点がある。また教材をWebページとして作成したことにより、パソコンのOSを問わず、ネットスケープナビゲーターやインターネットエクスプローラーなどのブラウザを通じて24時間いつでも学習可能で、さらに自宅にいながら教材を学習できるため、より利用しやすい教材であると考えられる。
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