研究分担者 |
田中 健二 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (80280551)
大西 仁 放送教育開発センター, 研究開発部, 助手 (40280549)
川淵 明美 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
中村 知靖 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30251614)
菊川 健 放送教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80056001)
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研究概要 |
平成8年度中に11回の主要な実験を行った.それらは,「双方向性授業番組の開発・研究」,「遠隔合唱実技指導」,「遠隔ダンス実技指導」,「遠隔カウンセリング」,「遠隔squiggle」,「SCS衛星通信ネットワークとの組み合わせによるシンポジウム配信の実験」,「遠隔ディベート遠隔情報工学指導:パソコン組立遠隔指導実験」である. 双方向性授業番組の開発・研究では,講師と学習者のソフトウェア共有による演習,講師による学習者の反応把握,遠隔質疑などを実験した.講師の立場での緊張感(臨場感),学習者の参加意識の向上などが確認された. 遠隔合唱実技指導,遠隔ダンス実技指導では,双方向性を逐次的な双方向コミュニケーションから一歩進めて,遠隔地にある教室どうしをマルチメディアネットワークにより結合子し,同一教室空間を形成して同時進行で行われた. 遠隔カウンセリングでは,教育の場における学生に対するカウンセリングや現場教師に対するコンサルテーションを実施した. 遠隔squiggle実験はTV会議システムを用い,参加者に描画させ遠隔観察することによる診断方式である. SCS衛星通信ネットワークとの組み合わせによるシンポジウム配信の実験では,平成8年10月より実用化された,国立大学等の高等教育機関を結ぶSCS(スペースコラボレーションシステム:衛星通信大学間ネットワーク構築事業)とマルチメディア教育ネットワークの融合の可能性を示した. 遠隔ディベートは審査員と2組のディベート参加チームが3サイトに分散して参加する方式で,参加意識など若干の制限はあるが,十分実用可能であることが実証された. 遠隔情報工学指導:パソコン組立遠隔指導実験は,講義形式でない実習方式の遠隔教育の可能性を明らかにすることができた.
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