研究課題/領域番号 |
08458043
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
森田 稔 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80003292)
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研究分担者 |
吉川 和夫 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (00250861)
降矢 美彌子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50132535)
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キーワード | 国際化 / 異文化理解 / 音楽教育 / 教員養成 / 教材化マニュアル / ガムラン |
研究概要 |
国際化の時代にあって、他民族間の理解の基盤となる文化理解・異文化理解の教育が迫られている。本研究は、我が国の子どもたちに異文化理解の音楽教育行う、将来教員を目指す学生を対象にした、教員養成における異文化理解を志向する音楽教育の理念と教育方法を明らかにすることを目的とした実践研究である。 これまでの2年間の研究において、異文化理解の音楽教育は、その民族の哲学や音楽観をベースに、人々の暮らしの中から生まれたオリジナルな楽器や歌い方を用い、その文化伝承の方法に基づくことが必要であることを明らにしたが、3年目の本年度は、これを仮説として、実験授業を組み、その有効性について検証を行った。また、アメリカを訪問、異文化音楽教育の先駆的実践者、インディアナ大学のメアリー・ギェッツエ教授と研究協議を行って、この理念と方法の検証を行った。加えて、バリ島への検証のためのフィールドワークを行い、宮城教育大学での授業実践、及び、演奏のレビューを得て、考案した指導理念と方法の検証を行った。これらの検証によって、異文化理解を志向する音楽教育の理念と踏まえるべきテーゼ、教育方法を明らかにする事が出来た。この提案を日本音楽教育学会30周年記念論文集に発表した。このことにより、今後の我が国の異文化理解を志向する音楽教育に対して大きな貢献することが出来きたと考える。また、異文化の音響について、ガムラン・ゴン・クビャールの楽器を用いてその音響的特性をコンピュータによる分析によって明らかにしたが、今年度のバリ島のフィールドワークで収集した多くの音源を分析し、更にその特性を明らかにしたいと考える。
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