研究概要 |
研究の目的 ユーザインタフェースに関する理論構築および複合的なパラダイムの結合的な適用を行なうことによって,マルチメディアユーザインタフェースシステムを系統的に作成するための方策提案を行なうことが本研究の目的であり,コンピュータシステムと人間との対話の構造を解明し,ユーザインタフェースシステムにおけるオブジェクト指向および関数型パラダイムの適用方法とその効果とを明らかにした. 今年度における概要は以下のとおりである. 1.図形・画像の意味の研究(川合)…抽象的な意味を図形・画像の大きさや配置で表現するための意味論を研究し,一般的なデータの可視化に関するこれまでの研究の,本研究への適用を検討した. 2.マルチメディア情報生成に関するオブジェクト指向システム研究(米澤)…マルチメディアデータの扱いでとくに重要な制約処理の,オブジェクト指向パラダイムの研究を調査し,同期や図形配置というインタフェースのキ-ポインととなる項目についての要求仕様を明らかにした. 3.マルチメディア情報生成に関する関数型パラダイムの研究(武市)…関数型パラダイムが実現する極めて健全なユーザインタフェースシステムにおけるマルチメディアデータの扱い,とくに制約処理の実現方法について研究を行ない,見通しを明らかにした. 4.マルチメディアインタフェースにおけるデータベース支援の研究(山口)…マルチメディアユーザインタフェースの構築に必須である,種々のパラダイムに適度合するデータベース作成の研究を行なった.データベースとマルチメディアデータの記述面での関連性も明らかにした.
|