研究課題/領域番号 |
08458071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
島崎 眞昭 九州大学, 大型計算機センター, 教授 (60026242)
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研究分担者 |
南里 豪志 九州大学, 大型計算機センター, 助手 (70284578)
渡部 善隆 九州大学, 大型計算機センター, 助教授 (90243972)
石田 慶樹 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (20201030)
佐藤 周行 九州大学, システム情報科学研究科, 助教授 (20225999)
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キーワード | 分散共有メモリ / ワークステーションクラスタ / Split-C / PVM / UNIX / PVM / ソフトウエアキャッシュ / 通信最適化 / 並列応用プログラム |
研究概要 |
スケーラビリティーの観点からハードウエア的には分散記憶方式が必要であり、プログラミングの容易さの観点からは共有メモリ方式が必要なため、(物理的)分散(論理的)共有メモリの並列計算機が求められている。高速パーソナルコンピュータ(Pentium 166MHz、72MB〜)8台を購入し、ネットワークとして10BaseTスイッチングハブを用いて、ワークステーション(パーソナルコンピュータ)クラスタを構築した。OSとしてBSD UNIXを用い、この上で佐藤等の提案したSplit-C/PVMを稼働させた。これにより、分散環境上に、仮想共有メモリシステムが実現された。Split-Cが開発された並列計算機CM-5の場合と異なり、分散環境PVM上では、「ハードウエアによりサポートされたActive Message」がないので、PVMのsignalを用いて、Split-C/PVMを実現している。通信最適化の方式について研究を始め、メッセージ通信の送信PE、受信PEのコンパイル時解析が可能な場合、send,receive命令による最適化の方式を検討した。分散共有メモリシステムでは、グローバルメモリアクセスの高速化が重要であり、我々は分散メモリシステム上のソフトウエア的に構成したキャッシュメモリの方式を実験的にCM-5上に実現し、その有効性を確認した。ベンチマークのための並列応用プログラムの研究も行なった。具体的な問題として、2固有値問題に対する並列性の高いホモトピー法のアルゴリズムを開発した。
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