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1997 年度 実績報告書

描画機能付き対話型知識獲得システムによる創造性開発

研究課題

研究課題/領域番号 08458075
研究機関東京農工大学

研究代表者

西村 恕彦  東京農工大学, 工学部, 教授 (80114825)

研究分担者 乾 伸雄  東京農工大学, 工学部, 助手 (20236384)
野瀬 隆  東京農工大学, 工学部, 助手 (30262231)
小谷 善行  東京農工大学, 工学部, 教授 (20111627)
キーワード創造性開発 / 教育システム / 子供 / インタフェース / 図形 / 自然言語処理 / 対話システム / 学習
研究概要

本研究は,利用者が自然言語対話を行いつつ,描画を行い,自動的に絵を含む知識を獲得する手法を開発し,創造性や表現力を育成するシステムの開発を目標としている.本年度は,絵を組み合わせ,利用者に提示し,創造性を養うシステムを開発し,実際に実験を行った.
本研究では,特に子供が自発的に学習を行っていくようなシステムを目指している.そのため,飽きさせないような工夫が必要となる.そこで,本研究ではロダ-リの手法を採用した.これは,日常的な風景の中に意外なものを挿入することで,子供の創造性を引き出す方法である.絵の構成は自動的に作成することもできるが,子供が選択してもよい.絵の提示は4コマ漫画のような形で行われる.例えば,最初に教室の絵が提示され,次のその中に子供が入り,更に掃除器具が描かれたような絵が提示される.子供は,自分のストーリーを組み立て,コンピュータに言葉として入力する.システムは,絵と文の対応付けを行い,知識として獲得していく.実際に,小学校5年生程度の子供に対して実験を行ったところ,様々な物語を観察することができた.
更に,替え歌作りのシステムを作成した.これは,子供が自由に既存の詞を変更していき,できあがったものをならすことができるシステムである.これについても,子供に実験を行ったところ,様々な詞を観察することができ,音としてならすことが創造性をかき立てることを観察することができた.
従来はわれわれは自然言語だけを用いた教育システムを開発してきたが,絵や音楽を利用することによって,より豊かな子供の教育システムを提供することができ,その方法論を示すことができたと考えている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 荻澤義昭: "連接関係に基づく物語文の構造解析" 情報処理学会研究会. 96-NL-113. 36-41 (1996)

  • [文献書誌] 石井余史子: "絵を利用したお話し作成システム" 情報処理学会全国大会. 54. (1996)

  • [文献書誌] 中兼晴香: "ストーリー展開に着目した教育指向物語作成システム" 情報処理学会全国大会. 54. 261-262 (1996)

  • [文献書誌] 石井余史子: "絵を使った創造的作文支援システムへのこどもの日常知識の利用" 情報処理学会研究会. 97-CE-46. 31-38 (1997)

  • [文献書誌] 高 正樹: "対話形式による相互学習型替歌生成システムの製作" 情報処理学会全国大会. 56(発表予定). (1998)

  • [文献書誌] 石井余史子: "A system to promoto creative writing in child pused on Rodaris Principles" World Conference on Multimedia and Hypermedia. (発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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